犬猿の中だと思っていました・・・
ハブ対マングースは幻想の対決!!
沖縄の方を常に悩ませている毒蛇『ハブ』・・・
人がハブに噛まれると血管細胞を破壊してひどい場合ですと最悪死に至るという恐ろしいヘビの一種です。
本州の方は、ハブを実際に見たりした事が無いため馴染みがないですよね!
ただ、ハブのイメージはと聞いたら『ハブ対マングース』と答える方も少なくないはずです。
今回どうやらその考えが間違っているようなので一緒にみていきましょう!
救世主マングース衝撃の来日!!
最初にマングースが来日したのは、1910年頃と言われています。
マングースは元々は東南アジアや西アジアに生息している生き物です。
日本に来た理由は、ある日動物学で有名だった東京大学の渡瀬庄三郎名誉教授という方がインドに言った際に街中で『コブラ対マングース』のショーを見たそうなんです。
勇敢にコブラに立ち向かっていくマングースの姿に感激した教授は、これはハブ対策になると思い日本に16匹から17匹のマングースを運んだみたいなんです。
当時の沖縄ではネズミやハブの被害はとても甚大で『救世主あらわる!!』と一躍話題になったそうです。
マングースのミッションはいかに・・・
救世主として来日したマングースはあっという間に数を増やしていき数を何万匹に増やしたそうです。
『さぁ・・・マングースよハブやネズミを駆除したまえ!!』
と島の人は願ったが・・マングースはハブやネズミではなく、島に昔からいる島固有の希少生物を襲い始めたのです。
それどころか、ハブを殆ど退治しなかったのです・・・
理由は、マングースは昼型の生物で、ハブは夜型の生き物ですので、出会う事がほぼ無いという単純なミスを教授は犯してしまったのです。
マングース VS マングースバスターズ
とんでもない失敗を犯してしまった教授のせいで島はマングースだらけになってしまいました。
一時は最高で3万匹という数になってしまったマングース達は、島の生態系を脅かしはじめてしまいました。
これに危機感を抱いた島の住民は『マングースバスターズ』を結成して一時は救世主と呼んだマングースに立ち向かう事になりました。
そしてマングースバスターズの活躍により現在では、島のマングースの数は少なくなっているようだが、まだまだ被害は大きいようです。
マングースバスターズの解散危機
マングースバスターズのよって島にも平穏が戻りつつあったのだが、突然の危機がマングースバスターズにやってくる・・・
そう・・・国の事業仕分けだ!!
外来種の駆除の分類で予算に対して効果が見られないなどの理由で、解散危機になります。
マングースは数が少なくなってきたのですが、その分捕獲が難しくなってきている為思ったような成果が見られていなかったのです。
しかし、住民からの『理解が無い!』『外来種から国特有の生物を守れ!』という繁多運動もあり、解散の危機は回避することが出来ました。
外来種の抱える問題
最近日本では、アメリカザリガニやブラックバス、ウシガエルなど多くの外来種の生物によって多くの作物の被害や生態系に被害が深刻な問題になっています。
今回のマングースに関しては一人の教授の手によって持ち込まれた生物が大きな問題に発展してしまいました。
この問題は他人事ではなく、ペットを飼っている方は飼えなくなったという理由でペットを野に放した場合も同じことが起きますので、気を付けてください。
まとめ
マングースとハブは闘わない事を、もともと記事にする予定は無くて、外来種問題を書こうかなと思っていたのですが、外来種を調べていくうちにマングース問題を知って思わず書いてしまいました。
一見するとネタのような記事ですが、ハブ問題を解決しようと起きてしまったマングース問題は様々な生態系を崩した国家問題になっております。
上記にも書きましたがペットを飼っている方はくれぐれも国家問題に発展する可能性がありますので、野に放すことはやめましょう!
参考記事
マングースはハブと闘わない 有害外来生物をつくり出した学者の責任